ホバークラフトってどんな機械?

地面を走る飛行機?船?

地面でも水の上でも、あらゆる環境下で走ることができる乗り物。
ホバークラフトはそんな理想を実現させた乗り物です。
正式にはエアクッション艇(ACV)という名前で、ホバークラフトはイギリスの会社が付けた製品名ですが、日本ではこちらの名前が一般的です。

ホバークラフトの仕組み

ホバークラフトの構造

ホバークラフトを輪切りにすると、図のような構造をしています。
エンジンやモーターの力で空気を吸い込み、下に向けて勢いよく噴出することで、機体を宙に浮かせています。
ちょうどヘリコプターが地面ギリギリの高さでホバリングしているような物です。

この状態で、飛行機のようにプロペラを使って前に進むのがホバークラフトの原理です。

ホバークラフトのすごいところ

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ホバークラフトが動いているときは、機体と下は全く触れておらず、摩擦はゼロになっています。
このため、下が地面でも、泥、砂、水、氷の上のどこでも関係なく、最大で時速70~90kmものスピードで走ることが出来ます。

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ホバークラフトは障害物があっても、それが浮いている高さよりも低いなら、乗り越えて進むことが出来ます。
浅瀬や湿地帯のように、船で進むには浅すぎ、車で進むには水が深すぎ、障害物が多いというような地形でも高速で走り回ることが可能です。

陸でも海でも走れる乗り物なので、エンジンを切っているときでも海に浮いていられるように、基本的には船のような仕組みを有しています。
ホバークラフトは「地面から浮いてプロペラで進む、船のような構造の乗り物」という、なんとも風変わりな存在といえます。

ホバークラフトの欠点

ホバークラフトは優れた性能を持っていますが、欠点も多々あります。
特に大きな問題は、うるさいことと、燃費が悪いことです。
動くには常に大量の空気を吹き付けて浮いていないといけないので、どうしても避けられない欠点です。

このほか、浮くためのプロペラが常に回っていないといけないので部品の交換が頻繁に必要、音がうるさいなどの欠点もあります。

ミリタリーな分野では人気

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民間では上記の欠点があるために、特別な場合を除いて普及していません。
海を渡るだけなら船で十分で、その方が静かで費用も安くなります。
逆に軍隊では騒音は問題にならず、民間ほど採算を気にしなくても大丈夫なため、かなり人気のある乗り物です。

スピードがあって水陸両用な点を活かし、沖合の輸送艇から人や物を運んで上陸させる用途に使われています。
アメリカで開発されたLCACは最大で68tの物(人間なら240人!)を乗せて、時速75kmで走ることが出来、災害時にも物資を運ぶために重宝されています。

世界最大のホバークラフトはロシア軍のゾーブル級ホバークラフトです。
全長は57mにもなり、何と150tの物資を113kmものスピードで運べます。
お金の問題さえなければ、かなり重たい物を運べる乗り物ということです。

自分で作ることは?

大きなものは複雑ですが、ホバークラフトの原理そのものは結構簡単です。
必要なパワーさえあれば、人間が乗れるような物を作ることも無理ではありません。
人が乗れるものは掃除機やリーフブロワーのような家電製品が要るので、今回はもう少し簡単なタイプの物をいくつか作ってみましょう。

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