ペットボトルロケットの作り方
ペットボトルロケットを作ろう
ペットボトルロケットを作るのは非常に簡単です。
本体のペットボトルと、口にふたをするゴム栓があれば、それだけで完成です。
ただし、安全のためにもいくつか守らなくてはいけないこともあるので、気を付けましょう。
用意する物
・炭酸飲料のペットボトル(サイズは何でも可)
・ゴム栓(6号)
・空気入れの針
どのような方法で飛ばす場合でも、ロケット本体は同じものが使用できます。
一個作っておけば、使い回しが可能です。
ただし、万が一壊れたときのために、複数用意しておいた方が良いでしょう。
本体にひびが出来ると破裂する危険性があるので、予備があった方が安全です。
ゴム栓について
ゴム栓は内部の圧力を保ち、ある程度以上になったら自動的に外れて圧力を解放するための物です。
圧力が逃げないように、しっかりとはまる物にしましょう。
ペットボトルロケットで使うゴム栓は6号のサイズが一般的です。
(6号:上側直径23mm 下側直径20mm 高さ26mm)
シリコンゴムなどもありますが、柔軟性が高い天然ゴムや合成ゴムの方が使いやすいようです。
ゴム栓がないならコルク栓で代用することが出来ます。
サイズが小さい時は、包帯などを巻き付けて太らせましょう。
ゴム栓に空気入れを付ける
用意した栓の真ん中にドリルなどで穴をあけ、空気入れの針を刺し込みます。
刺す向きは直径が大きい側→狭い側です。
ペットボトルの口にねじ込んだとき、針の先が中に突きだす形です。
空気入れを使わない方法でも発射できるので、針を刺したものと刺していない物の2種類を用意しておきましょう。
必ず守るべき注意点
このときに使うペットボトルは、「必ず」炭酸飲料の物にします。
サイズや形状は何でも良いのですが、絶対に炭酸飲料用の物でないといけません。
お茶や普通のジュースのペットボトルでは、内側の圧力に耐えきれずに破裂する危険性があるからです。
また、「ふた」は使ってはいけません。
ゴム栓やコルク栓のように、「引っ張れば抜ける」ものにしなくてはいけません。
ペットボトルのふたを閉めて発射しようとすると、内部の圧力がいつまでたっても解放されず、最終的にはロケットが破裂することになります。
非常に危険なので、絶対にふたは使ってはいけません。
よりロケットらしい外見にドレスアップ
ペットボトルのままでも飛びますが、部品を付けることで、よりロケットらしい外見に仕上げることも可能です。
上手く調整すれば、ロケットの飛距離や安定性の向上にもつながります。
用意する物
・ボール紙
・新聞紙
・牛乳パック
・テープ(または接着剤)
1.ノーズコーンを装着
先端部分(ノーズコーン)は、ロケットの先端部にある円錐形の部品です。
ボール紙を半円形に切った物を丸め、円錐形にします。
1.5lサイズ:直径24cm
500mlサイズ:直径20~16cm
切ったパーツを円錐形にして、テープや接着剤で留めます。
ノーズコーン内部には、新聞紙を詰め込んでおくと、姿勢が安定して飛距離が増加します。
外れると格好悪いので、ロケット本体にしっかりと固定しましょう。
2.翼を装着
翼は耐水性に優れて頑丈な牛乳パックを使います。
写真のような形に切り、胴体部にテープや接着剤で取り付けます。
枚数は何枚でも構いません。
翼は装飾だけでなく、ロケット周囲の空気の流れを整え、姿勢を安定させる意味があります。
空中で倒れたり回転したりしなければ、それだけ遠くに飛んでくれます。
3.発射台も用意
ロケットはゴム栓を手で持っても発射することができます。
しかし、それでは発射の瞬間にずぶぬれになってしまうので、発射台を用意することにしましょう。
発射台はロケットを立てておくための物なので、適当でも構いません。
簡単な物でよければ、割りばしで輪ゴムを「五徳」のような形に束ね、地面に据えるだけでも大丈夫です。
もう少しこだわれば、写真のような物を作ることも出来ます。
これは、木材をL字型にしてネジくぎで留め、パイプを切った物をテープで貼りつけています。
左側は、羽根無しの物しか使えませんが、ロケットがどんな形でも飛ばせます。
更にこだわれば、角度を変えられる台座をつけることも可能です。
4.台座を作るときのポイント
どんな台座を作る場合でも重要なことは、必ず「栓が下に接する」ことです。
ロケットは栓と水を噴射する反作用で飛びます。
発射の瞬間に「踏ん張る」足場がないと、エネルギーの大半が「栓を飛ばす」方に消費され、ロケット本体がほとんど飛ばなくなるからです。