水中生物用カゴ罠

泳ぐ生き物にも罠が有効

昆虫がいるのは地面の上や草の中といった地上ばかりとは限りません。
ゲンゴロウ、タガメ、ミズカマキリ、ミズスマシなど、水中に生きる昆虫たちの名前は多くの人が知っています。

近年は水辺の開発によって住処を奪われたことで、これら水生昆虫の生息数は減っていますが、それでも全くいなくなったわけではありません。
昆虫以外にも小型の甲殻類、小魚、オタマジャクシなど、いろいろな生き物がいます。
陸、空に続き、水中の生き物を罠で捕まえてみましょう。

水中用トラップの仕組み

水生昆虫を捕まえるトラップは、筒のような構造をしたものが多く使われています。

水中罠

この筒は2分割構造で、前側のパーツは「じょうご」のような形をしています。
後ろ側のパーツにエサになる物を入れ、前側のパーツの細い部分をはめ込みます。
入ってきた生き物は細い入り口から外に出られなくなるという仕組みです。

用意する物

・ペットボトル ・短い紐 ・ビニールひも
・千枚通し ・カッターナイフ ・ビニールテープ

1. ペットボトルを切る

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ペットボトルのすぼまっている部分と、胴の部分を切り離します。
切り口にはビニールテープをかぶせ、二つを合わせたときに密着しやすいようにしておきます。

2. 口を広げる

切り口を広げるペットボトルの口の部分から少し下を切断し、入り口を少し広くします。
元のままの状態では入口が小さすぎるので、ある程度以上のサイズの生き物が通れるようにしておきましょう。

また、口や首の部分の素材は胴体部分よりも密度が低く、水に浮きます。
500mlのペットボトルでは水を入れても首の部分の浮力で浮いてしまうことがあるので、ここを切り取っておけばスムーズに沈みやすくなります。

3.接続用のひもを付ける

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二つの部品の切り口に近い部分に、それぞれ1つずつの穴を空けます。
パーツを接続するときにここに紐を通して繋ぐことで、水中でもパーツが外れてしまわないようにします。

繋ぎ紐を付けるために、前パーツの縁に近い部分にもう一つの穴をあけておきましょう。

3. 胴体部に穴を空ける。

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罠の胴体のいろいろな所に、小さな穴をいくつも空けます。
こうすれば水中に投じたときに水が入って沈みやすくなります。
また、中のエサの匂いが出入りする水と共に周囲に拡散し、虫を引き寄せやすくなる効果も期待できます。

使用するエサ

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水中に生息する昆虫の多くは肉食性で、タイコウチ、タガメ、ミズカマキリなどは、他の昆虫や小エビ、小魚などを襲って食べる捕食者ばかりです。
そのため、使用するエサは動物質の物が一番です。

ポピュラーな物は煮干しです。
魚やエビ、オタマジャクシもこういったものを食べるので、種類に合わせて餌を使い分ける必要はありません。

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