振り子の大原則「振り子の等時性」
ガリレオの大発見
振り子の研究で一番有名な人物は、かのガリレオ・ガリレイです。
ガリレオはピサの大聖堂の天井で揺れるシャンデリア(香炉という説もあります)が揺れるのを見て、ある大発見をします。
それは、「振り子の長さが同じなら、大きく揺れているときも、小さく揺れているときも、重りの重さが違っても、往復にかかる時間(周期)は同じ」という物です。
これは「振り子の等時性」と呼ばれ、彼の偉業の一つに数えられています。
振り子は常に正確に動く
発見の逸話は後世で作られた物のようですが、ガリレオがこの発見をしたのは確かです。
時計に使われている振り子は、この等時性を利用して時を正確に刻ませるための部品です。
非常に厳密にいえば、摩擦や空気抵抗などによって成り立たないこともあります。
しかし、原則としては「長さが同じなら、振り子はどんな時でも同じリズムで揺れる」ということになります。
振り子時計を調節するときは、重りを上下させて振り子の長さを変えてやることで、周期を変えています。
メトロノームも同様で、重りを上下に動かして周期を変え、リズムを調節する仕組みとなっています。
このように、単にぶらぶら揺れているだけに見える振り子ですが、実はかなりすごい力を秘めた存在であるということです。
この性質を利用してみると、実にいろいろなことを実現できるようになります。
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