ツルグレン装置で実験してみよう

土壌生物採取実験スタート

装置が完成したら、さっそく使ってみましょう。
実験に要する時間は1日程度です。

1.土を採取

まずは試料になる土を探します。
特に多数の微生物がいるのは、花壇や畑の土、林の落ち葉の下の土などです。
腐葉土からなる有機物たっぷりの土は、土壌生物にとって最高の環境です。

出来れば、採取した後に軽くふるいにかけて、小石を取り除き、塊になった土を砕いておきましょう。

乾燥した土や砂が多い土や粘土質の土は、土壌生物が生きにくい場所であるです。
また、雨が降った後などで土が水浸しになっていると生き物も溺れてしまっているかもしれません。
雨にぬれにくく、土が適度に湿ってふかふかしている場所から採取しましょう。

2.土をセット

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ペットボトルに採取した土を入れます。
縁までいっぱいいっぱいに詰めなくても良いので、適度な量にしましょう。
押し固めない方が生き物も下に移動しやすくなります。

入れたら軽く振り、口の部分近くまで土が入るように調整します。
口から土が落ちてこなくなれば、準備完了です。

3.装置を準備

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装置を用意して、土を入れたペットボトルをセットします。
倒れてしまわないように、足の位置や差し込み具合の調節をしましょう。

ペットボトルの口の下には、水を張った小皿を置きます。
消毒用アルコールを25%~50%含ませたものを使えば、落ちてきた生き物が死にやすくなります。

水だけでも落ちた敵対着物は逃げられませんが、小さな生き物では水に落ちて1日以上たっても死なずに動き回るものもいます。
アルコールを使えば早く死ぬので、観察がしやすくなります。

4.照射開始

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準備が完了したら、電気スタンドを用意します。
スタンドは白熱電球の物がベストで、最低でも蛍光灯の物でなくてはいけません。

最近では一般的になったLEDは、光が強い代わりに熱がほとんど出ません。
土の中の生物を下に追いやるには、光だけでなく熱と乾燥が不可欠です。
たくさん熱を出す白熱電球の方が高い効果を発揮します。

装置の真上にスタンドのライト部分が来るようにして、土を照らします
このまま、24時間にわたって照らし続けます。

白熱電球にペットボトルを密着させると熱で溶ける危険性があるので、あくまで「土を照らす」形にとどめるのが大切です。
放っておけば、下に逃げようとする生き物が、ペットボトルの口の部分から落下し、水を張った小皿の中に落ちていきます。

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