ウォークアロンググライダー・モスキートタイプ
回転しないウォークアロンググライダー
ウォークアロンググライダーの世界は奥が深く、形も色々とあります。
次は回転せずに、滑空して飛ぶタイプのグライダーを作ってみましょう。
用意する物
材料はタンブルウィングの時と同じで、電話帳のページを使います。
後は、ハサミとセロテープです。
1.型紙を用意する
まずは図の型紙を印刷します。
この画像をB5のサイズで印刷すれば、ちょうどよいサイズになります。
この型紙は以下の資料を参考にさせていただきました。
http://www.sciencetoymaker.org/airsurf/images/GLIDERS/MosquitoPattern.pdf
2.紙を切る
印刷した型紙を電話帳のページに合わせ、両端をセロテープで固定します。
型紙の線に合わせて、下の紙ごと切ってグライダーを作ります。
前縁と後縁だけ切り、量端の部分は切らずにテープを残して、型紙と電話帳のページを重ねたままにしておきます。
3.端を折り曲げる
出来上がったら、点線の部分を折り曲げて角度を付けます。
細かい方の点線が谷折りで、大きい点線が山折りです。
折りたい部分を本のページに挟んで折ると、型紙とページを一緒にきれいに折ることが出来ます。
角度は「サンプル」の山形の部分と同じになるように調整します。
綺麗に折れたら、残していた両端部分を切って、型紙を取り外します。
4.「重り」を付ける
機体が出来上がったら、グライダーを前方に動かすために重りを取り付けましょう。
まず、コピー用紙などを切って幅5mm程度、長さ10cmぐらいの短冊を作ります。
用意した短冊の端を、5mm四方ぐらいのサイズに切ったセロテープで、グライダーの下側中心部・先端付近に貼りつけます。
ちょうど、グライダーの下側からヒゲがだらんと垂れているような感じにしましょう。
5.飛行テスト
出来上がったら、飛ばす前に軽くテストをしてみましょう。
グライダーの後端部を軽くつまみ、宙に「置く」ような感じで手を離します。
前方に滑空していけばバランスは完璧です。
このグライダーは重りによって機体を前方に傾け、それによって前に向かって滑空します。
機体の折り目が姿勢を制御し、重りによって推進力を調整する仕組みです。
上手くいかない場合
バランスを崩して反転したり、進行方向が逆になったりする場合は、羽の角度がおかしいので修正します。
また、発進の時に余計な力が加わるとバランスを崩しやすいので、無理に押したりせず、先端部が水平になるようにして手を離しましょう。
滑空してせずに前後にひらひらと動きながら落ちる場合は、重りの重さが足りないことが原因です。
重りをもっと長くして、重量を増やしてみましょう。
滑空するけど落下スピードが早かったり前のめりになってしまったりするときは、重りが重すぎます。
長すぎる部分を切って、軽くしてやりましょう。
もしも左右に軌道がずれる場合は、後端部の折り目の角度が左右均一でないことが原因です。
ずれる方向の折り目を修正してあげましょう。
実際に飛ばしてみよう
基本的な飛ばし方はタンブルウィングの時と同じです。
段ボールの板を、垂直に近い角度で胸の前で構えます。
グライダーの後端部をつまんで、段ボールの上端から少し上のところに構え、そっと手を離します。
発進と共にグライダーの動きに合わせて歩き出せば、上昇気流によってグライダーはフワフワと飛行していきます。